TENTIAL事業推進での苦悩と今未来に向けて挑戦していること。
はじめまして! TENTIALの事業推進グループでマネージャーをしている藤田です。 私が入社した2021年末は30名ほどだったTENTIALも、1年半が経ち2倍の60名を超える組織になりました。今日は本題の通り、TENTIALの事業推進の仕事について私自身の経験を通してお伝えしたいと思います。
まずは簡単な自己紹介をさせていただきます。
このnoteは、なんとなくTENTIALという会社が気になって調べてみた方や、転職活動真っ只中でTENTIALの選考を受けようか迷っている方、そんな方々の何かの気付きやきっかけになればと思っているので、会社や社員の雰囲気も伝わるように書いていこうと思います。
はじめに
TENTIALは「健康に前向きな社会を創り、人類のポテンシャルを引き出す。」というミッションを掲げ、ウェルネスブランドTENTIALを運営しています。会社の中でも様々な部署がミッションを達成するために試行錯誤をしながら日々仕事をしているわけですが、事業推進とは、その名の通り「事業」を「推進」することです。 会社によっても事業を推進することが何を指すのかは定義がバラバラですが、TENTIALで言うと、その時の事業フェーズに沿って総合格闘技のように何でもやります。
私自身ここ一年半で携わってきた業務内容はかなり幅広く、商品開発、法人営業、アライアンス業務、営業企画、アスリートリレーション、スポンサー業務などが要素として含まれます。自分がオーナーになることもあれば、プロジェクトなどに入りサポート役に回ることもあります。 ここで大切なことは、事業価値の最大化が主なミッションなので、上記はあくまでも手段の一つということです。
なぜTENTIALに入社を決めたのか
事業推進の仕事について触れる前に、私の入社に至るまでの経緯を少しお話させてください。 上述の通り、私は新卒で3000名規模の人材系のメガベンチャー企業に入社し、約5年ほど働いていました。辞めた理由は、自分で立てた「WILL・CAN・MUST」のWILLを達成したこと、そして成長軸を持つ自分の次の挑戦として、信頼貯金が0の環境に身を置きたかったからです。※これはまた別の機会でお話できればと思いますが、自分の根っこの軸は「成長」という点にあります。
そして、複数社内定をいただいた中でTENTIALを選んだ理由は大きく二つあります。
コンディショニングの考えを世の中に広めたい
働く人の素直さ
コンディショニングの考えを世の中に広めたい
前職の時に痛感した、身体は資本だということ。 前職の時に自分を追い込みすぎて身体を壊したことがありました。気管支炎、副鼻腔炎、中耳炎のトリプルパンチになりながらも仕事に追われる日もありました。また、女性ならではの健康課題に悩まされたことはしょっちゅうでした。睡眠不足でひどい生理痛に悩まされ通勤途中に立ち上がれなくなったことや、会社のトイレで痛みのあまり泣きながら2時間うずくまっていたこともありました。婦人科系の病院に通っていた時期もあります。頑張りたい気持ちはあるのに、身体の悩みは尽きませんでした。 いつだってやりたいことを選択できる自分でいるためには自分自身の成長も大切ですが、まずは自分の健康な身体が大切です。あの時感じた痛切な思いが、転職活動中にTENTIALと出会い、ミッション、ビジョンに共感し、「コンディショニングの考えをもっと世の中に広めたい」という気持ちに昇華されました。
ウェルネス製品やコンディショニングの考えがもっと世の中に広まり、いつだってやりたいことに挑戦できる健康な身体でいられれば、もっと素敵な社会になると心から思っています。
働く人の素直さ
私はオープンポジションで選考を受け、様々な部署の人と話をした上で最終事業推進(当時は事業開発)としての入社を決めました。
営業、マーケティング、事業開発と多くの社員とお話をする中で感じたことは、正直なところ「入社してこれからのグロースのフェーズで大きな壁が沢山あるだろうな」ということ。これは少しでも働く社員の雰囲気が伝われば良いなと思ってあえて書きますが、私にとってTENTIALの社員は、ストレートに思っていることを伝えてくれる、悪く言えば少し不器用な人も多いように感じています。 ビジネスにおいて「見せ方・見え方」というのは非常に大切だと理解している一方で、そればかりが先行してしまうとどこかぽっかりとした虚無感を抱いてしまったり、ちっぽけなものに感じたりしてしまうことがあります。当時選考で複数名の社員と話していく中で、事業の状況や想いを丁寧に、そして素直に伝えてくれる代表や人事担当者、社員の皆と「大変なことも一緒に楽しみたい」とシンプルにそう思いました。
TENTIALの成長の原則を捉えて次の一手を作る
私が入社した当時の事業推進(当時は事業開発)は、私の入社一か月前くらいにできたばかりのできたてほやほやの部署でした。ウェルネス事業本部本部長の三浦が当時の事業推進の様子をnoteを書いているので、ぜひ読んでみてください。
私が入社してまず行ったことは、TENTIALの成長の原則を捉えて次の一手を作ることです。 事業価値を創る、つまりお客様からの信頼を獲得し、競合他社との差別化を図り、継続的に発展させていくためにまずは土台を作っていく必要がありました。当時の状況をまとめると下記になるかと思います。
当時のTENTIAL
アスリートに製品を一定使ってはもらっているが、基準や情報の一元化ができていない。
TENTIAL=スポーツの認知が大きく、ウェルネスの認知が不十分。
オンラインでの販売がほとんどであり、今後の成長拡大に向けて非連続的成長の打ち手が打てていない。
TENTIALの成長の原則についての仮説
TENTIALでは元アスリートの方が多く在籍しており、アスリートのコンディショニングの考え方を製品開発に活かしているため、アスリートとの関係性が非常に重要である。
自社の製品がアスリートに認められているという情報だけでなく、エビデンスを通じて社会的に信頼できる品質であることを証明する必要がある。
D2C企業として、健康に前向きな社会を創っていくためには、オンライン上のToC販売だけでなく、TENTIAL製品を様々な場所で使える状態にする必要がある。
そこで事業推進が行ったこと
国内主要競技のトップアスリートとのリレーション形成
リレーション形成までのオペレーション設計
他部署との連携ができるよう情報の一元化、管理
製品FBの獲得
スポンサー契約
エビデンス取得の事例づくり
非連続を生み出す社会的価値の高い協業・コラボレーション
TENTIALの方向性と合致した協業可能性の模索
企業とのコミュニティ構築
オンライン・オフラインに次ぐ第三の柱として法人販売スキームの構築
新しい市場での検証、相性新規顧客の獲得
具体的に、アスリートリレーション、協業・コラボの取り組みについて書いていこうと思います。
アスリートリレーション
TENTIALの原点はアスリートにあり、アスリートが大切にしているコンディショニングという考えをいかに世の中に広めていくか、これらは会社にとっても重要視している点です。具体的にTENTIALが行っていることは、身体を充電する製品の提供を通じてアスリートの日常のコンディショニングをサポートし、アスリートからは製品のフィードバックを受け、製品の品質向上や商品企画に繋げているという点です。
そこにはTENTIALの原点と独自構造が存在します。下の図の右側を担うのがアスリートリレーションの業務です。
入社した当時、アスリートリレーションではすでにいくつか撒いていた種をいかに咲かすかというフェーズだったので、型化を突き詰めることに注力しました。 まず行ったことは、まだまだTENTIALというブランドの知名度が低い中でアスリートと繋がるための最適解を探り、業界の倒し方を知ること。どのようにアスリートと関係を築き上げるかのコミュニケーションの模索の繰り返しでした。私はアスリートやスポーツにそこまで詳しくない人間だったので、まずは競技ごとの特徴や課題を知り、アスリートとのタッチポイントを増やし、一つのチームの中から広めていく動きやファンマーケティング・バイラルマーケティングの視点から施策を起案したりなど、様々な方面からアプローチしました。
ある程度リレーションの型化ができた後は情報を一元化して可視化をし、社内の人がアスリートとの関係性、状態をインプットできるようにしました。商品開発やマーケティングとコミュニケーションをとり、ウェルネスブランドTENTIALを広めるためにアスリートと伴走ができるよう仕組み化を進めました。
何事もそうですが、小さな革新を積み重ねていくためには、まずは倒し方を知り土台となる型化をすることが大切です。
上記を突き詰めて一年半経った今、当時数十名程度の繋がりしかなかった状況から、トップアスリートとの繋がりは500名を超え、商品に対するFBは700件を超えました。インタビュー協力の募集では、100名以上のトップアスリートが手を挙げるようにもなりました。
そして、現在数多くのトップアスリートの声を活かした商品開発、スポンサー活動では平野美宇選手のサポートなどを行っています。
協業・コラボレーション
協業やコラボレーションであれば、今まで企業との実績がない中、いかに収益性、権威性、影響力が見込めるかを判断し、実績を作っていくかという点が当時のミッションでした。
当時のアスリートリレーションが【倒し方を知り、型化を突き詰める】フェーズであれば、企業との協業・コラボレーションは【何ができるかを探る】。本当に足元のところで躓いていました。
当時TENTIALはスポーツ色が強く、機能性のエビデンスもまだまだ少ない状況にありました。そんな中でどのような協業・コラボレーションができるのか、かなり悩んだ記憶があります。例えば、単価の高いホテルにTENTIAL製品を導入したいと考えた時、スポーツ色の強いTENTIALの製品がそれらに導入されるイメージが、正直自分の中でも湧かなかったのです。
そんな中ではじめ行ったことが、協業・コラボレーション用の提案内容をビジュアライズすることでした。下の画像は当時入社して作成した提案資料の一部です。
ビジュアライズをしていく中で、TENTIALの協業・コラボレーションの方向性・勝ち筋としては以下があると気付きました。
幅広い製品ラインナップでその人の一日の時間を支えることができる
幅広いペインに対してアプローチができる
日常にとけ込める商品群である
落ち着いた洗練されたデザイン性であらゆる場所にはまりやすい
SLEEP、FOOT、WORKとカテゴリがあり、何か一つのシーンや要素に縛られないこと。これはTENTIALの強みであると気付きました。TENTIALだからこそできることを組み立て、パターン化し、少しスポーツ色を削ったビジュアライズを行いました。そして、企業や施設のニーズや課題の発掘から提案内容の棲み分けをしていく。これらの作業を進めていく中で、TENTIALの提供できる価値と相手のニーズが重なる点が必ずあると感じました。
上述にあるTENTIALの勝ち筋から、あらゆる場所やシーン、対象にTENTIALの製品を使っていただく、導入いただくためのストーリー設計ができるようになったのです。
あれから一年半経った今、実際に取り組みまで至ったケースが複数あり、当時作成した上記のビジュアライズは今でも様々なシーンで活用されています。
今現在進めている案件も数多くあります。中長期的な取り組みが多いため今ここでは書けないことが沢山ありますが、今後のリリースにぜひ期待していてください。
また、当時短期的には関係がないと思っていた点が未来でつながり、線になることがあります。線になった先には、さらに少し離れた場所にある点と繋がれば面になり、立体になっていきます。常に可能性を探りながら未来を切り開いていく。それが事業推進の仕事の一つでもあります。
今、未来に向けて挑戦していること
朝、気持ちよく目覚めることができて身体に良い朝ごはんを食べて、出勤中は身体をリカバリーしながら移動をして、出社すればリラックスしながら働くことのできる環境がそこにある。
少し仕事に疲れて外に出ればリカバリーできる施設や場所がそこにあって、頭と身体を休めた後に仕事に向かうことができる。
「無理して頑張ることがえらいこと」ではなく、コンディショニングが日常の中に溶け込んで人々の当たり前になっている、そんな社会になっている。
そんな未来に向けてやらなければならないことが、まだまだ沢山あります。
今までTENTIALは、オンラインのサイトや直営店を通じて個人のお客様に製品を購入いただくことがほとんどでした。一方で、「健康に前向きな社会を創り、人類のポテンシャルを引き出す。」というミッションを達成するために、TENTIALは未来に向けて新しいことにどんどん着手していかなければなりません。
共にコンディショニングを広めていく共創パートナーの構築
企業の健康経営を支える取り組み
施設や場所でのTENTIAL製品の導入
アスリートコミュニティの構築
事業推進は様々な部署と連携をして社内で広く動くこともそうですが、TENTIALの顔として企業やアスリートの間に立ち、目指すべき未来を一緒に描いていく、そんなポジションでもあります。
最後に
TENTIALに入社をしてわかったことが沢山あります。 それは、治療まで至らなくても健康の悩みを抱える人が世の中にあふれているということ。私自身、過去の体験からミッションに共感し入社をしたわけですが、こんなにも課題を抱える人や企業が多いことをTENTIALで働くことを通じて知りました。
世の中には多くのスタートアップ企業が溢れていますが、TENTIALという、健康に前向きな社会の実現を達成するために発展途上の市場に向き合う企業はこの世にただ一社しかありません。このnoteを読んで、少しでもTENTIALのミッションやビジョンに共感する方がいれば、ぜひ気軽にご連絡ください!